マー君(原作)
「ああーくそ、マジ苛々する。なんなんだよ、女は。少し言い方間違えただけで、あんな態度とることないだろうが」

裕二はデスクの上のパソコンから離れ、ベットに倒れこんだ。

そしてそのまま天井を見上げた。

開いた窓から暗い空が見える。

雲一つない夜空だ。だが、星は一つも見えない。

目が悪いだけかもしれないが。

白い壁に月光が当たり、微かに明るく照らす。

遠くから猫の鳴き声が聞える。

裕二は長い黒髪をいじりながら、ぼうと天井を眺め続けた。

そうしてじっとしていると憂鬱になる。

時折、死にたい、とすら思う。

きっとさっき、梨華に言われたせいだ。

毎日女達に言い聞かせていた言葉を、逆に言われた時、全身の毛が逆立った。

あれを恐怖というのだろうか?

裕二はため息をつくと、もう一度デスクに戻るとパソコンに向き合った。

「もう、安いのでいいか、この際」

内心ムカムカしてもうどうでもよくなっていた。

ぼんやりと商品を見ていく。

マウスを動かしながら、一つ一つ商品を見ていく。

しかし、結局欲しい靴が見つからず、また適当にオークションサイトを回る。

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