マー君(原作)
確かに、そこは頷ける。
警察の方も複数犯とみている。
あの事件、雫一人でやったとは思い難い。
ただ――。
雨は更に力を込めて話す。
「もし、これが事実なら、これはサイバーテロよ。
未知なるウィルスをネットを通してなんらかの方法で感染させる。
こんなことが今起きているのよ。マー君はきっとウィルスの名称よ! そうよ、そう、これよ! これが――」
そこでスイッチを切った。
洋太は呆れて何も言えなかった。
この話からわかることは一つ。
ありえない。
もし、雨の話が本当なら、もう既に皆感染しているだろうに。
前方に見えてきた赤信号で車を止める。
「まだ、準備段階だからか?」
これがサイバーテロなら、攻撃までに段階があるのかもしれない。
だが、そんなことは――。
ありえない。
そう、この社会でそんなことありえるはずがない。
洋太は首を振ってもやもやした感覚を払い捨てた。
そして勢いよくアクセルを踏んで青になった信号を通り過ぎた。
その時空が光った。
まるで洋太を威嚇するように。
ネットオークション編終わり。
警察の方も複数犯とみている。
あの事件、雫一人でやったとは思い難い。
ただ――。
雨は更に力を込めて話す。
「もし、これが事実なら、これはサイバーテロよ。
未知なるウィルスをネットを通してなんらかの方法で感染させる。
こんなことが今起きているのよ。マー君はきっとウィルスの名称よ! そうよ、そう、これよ! これが――」
そこでスイッチを切った。
洋太は呆れて何も言えなかった。
この話からわかることは一つ。
ありえない。
もし、雨の話が本当なら、もう既に皆感染しているだろうに。
前方に見えてきた赤信号で車を止める。
「まだ、準備段階だからか?」
これがサイバーテロなら、攻撃までに段階があるのかもしれない。
だが、そんなことは――。
ありえない。
そう、この社会でそんなことありえるはずがない。
洋太は首を振ってもやもやした感覚を払い捨てた。
そして勢いよくアクセルを踏んで青になった信号を通り過ぎた。
その時空が光った。
まるで洋太を威嚇するように。
ネットオークション編終わり。