マー君(原作)
男は今チャットというネット上で交す会話に興じていた。

それは最近彼がはまっている遊びの一種である。

最近では自分専用のチャットルームを見つけ、そこに身を置いている。

そして、そこでいつものメンバーでチャットを楽しんでいた。

このチャットという遊びの利点は、お互いリアルタイムで意見交換ができ、友達ができやすい点だ。

しかし、リアルタイムであるがため、時折お互いの意見がすれ違う場合がある。

それが二人以上でチャットをしている時であり、今三人でチャットをしている所である。

男は、相手の打ち込んできた文を見ながら、気味の悪い笑いをして、再び文を打ち込んだ。


ロックマン>ねぇ、そのマー君って話、もう少し詳しく聞かせてよ


今チャットルームでは怪談話で盛り上がっていた。

その話とは、最近はやりだしたもので、マー君というネット伝説だった。

ネット伝説とは、都市伝説とは違い、ネット上の怪奇話で、マー君というネット上の殺人鬼が広がるにつれ、生まれた物だ。
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