マー君(原作)
ネット回線は携帯電話だ。持っていた携帯電話に専用のケーブルを繋げ、それをパソコンにも繋げる。これでどこでもネットを使える。

それにしても、自分は何故これほどマー君のことが気になっているのだろうか?

「まぁいい。退屈しのぎさ」

それは確かにあたっていた。だが、私がマー君に興味を抱いているのは、きっと――。

ネットを繋ぐと、さっそくマー君について調べることにした。検索に「マー君」と入れ、いざ実行ボタンを押す。

すると、何万という数のヒットが出た。

最近ネットをやっていなかったが、まさかいつのまにこれほどマー君が侵食しているとは――。

やはりネットという世界は恐い。一滴の水が落ち、波紋が広がるように。

マー君の記事はどれも「死」という言葉が入っていた。遊び半分でマー君に関わった者はことごとく行方不明、死亡、または逮捕されている。

しかも、内容が尋常ではない。
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