マー君(原作)
SNS編
SNS編
<1>
また新しい一日が始まろうとしている。
朝日がゆっくりと街に広がり、包み込んでいく。早朝の青空に鳥達の鳴き声が響き渡る。皆寒そうに声を張り上げている。
外にはまだ人の気は少ない。皆新しい朝に備え、夢と現実の狭間を彷徨っている頃だ。
そんなまだ薄暗い街の更に日が届かない暗い細道を歩く者がいた。
「僕は……人間を許さない。奴らは僕をいじめた。だから、僕は復讐する」
その者は白い仮面で顔を覆い隠し、黒いマントを着ていた。その者は片手に血が滴る鎌を持ち、ゆっくりとどこかへ向かっている。
「僕は――マー君。そしてネット上の殺人鬼」
その者はゆっくりと歩いていく。次なる獲物を求めて――。
「水月雫は消え、僕は僕になった。もう誰も僕の邪魔はできない。人間どもに復讐を!
血を!
恐怖を!
……僕は与える。邪魔者は容赦しない。奴らは、奴らは、僕を苦しめた。僕は何もしていないのに、苦しめた。だから……」
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また新しい一日が始まろうとしている。
朝日がゆっくりと街に広がり、包み込んでいく。早朝の青空に鳥達の鳴き声が響き渡る。皆寒そうに声を張り上げている。
外にはまだ人の気は少ない。皆新しい朝に備え、夢と現実の狭間を彷徨っている頃だ。
そんなまだ薄暗い街の更に日が届かない暗い細道を歩く者がいた。
「僕は……人間を許さない。奴らは僕をいじめた。だから、僕は復讐する」
その者は白い仮面で顔を覆い隠し、黒いマントを着ていた。その者は片手に血が滴る鎌を持ち、ゆっくりとどこかへ向かっている。
「僕は――マー君。そしてネット上の殺人鬼」
その者はゆっくりと歩いていく。次なる獲物を求めて――。
「水月雫は消え、僕は僕になった。もう誰も僕の邪魔はできない。人間どもに復讐を!
血を!
恐怖を!
……僕は与える。邪魔者は容赦しない。奴らは、奴らは、僕を苦しめた。僕は何もしていないのに、苦しめた。だから……」