マー君(原作)
<10>
地面に叩き付けられた良一は、まだ意識があった。
微かだが、遠くから自分を呼ぶ声が聞えた。
たぶん気のせいだろう。
夜風が囁いているだけかもしれない。
暗くなる視界の中、良一は自分の愚かさを呪った。
遊びだった。
そう、ただの遊びだったのだ。
だが、これはしてはいけない遊びだ。
マー君は実在した。本当に、い、た……。
視界が閉ざされる前に、何かが目の前で動いた。
それはマー君だった。
首をキョロキョロさせながら、目当ての物を探している。
そして、どうやらそれを見つけたようで、ゆっくりこっちに近づいてくる。
その際、マー君が持つ生首の一つの顔が見えた。
それは見覚えのある物だった。
志保だった。
彼女の首がこっちに笑顔を向けていた。
チャット編終わり
地面に叩き付けられた良一は、まだ意識があった。
微かだが、遠くから自分を呼ぶ声が聞えた。
たぶん気のせいだろう。
夜風が囁いているだけかもしれない。
暗くなる視界の中、良一は自分の愚かさを呪った。
遊びだった。
そう、ただの遊びだったのだ。
だが、これはしてはいけない遊びだ。
マー君は実在した。本当に、い、た……。
視界が閉ざされる前に、何かが目の前で動いた。
それはマー君だった。
首をキョロキョロさせながら、目当ての物を探している。
そして、どうやらそれを見つけたようで、ゆっくりこっちに近づいてくる。
その際、マー君が持つ生首の一つの顔が見えた。
それは見覚えのある物だった。
志保だった。
彼女の首がこっちに笑顔を向けていた。
チャット編終わり