マー君(原作)
それは最近はまったワールドエンドという無料ネットゲームだ。

全国のプレイヤーと協力してストーリーを進めていくもので、要はファンタジーゲームである。

主人公がいて、悪い者を倒していく。

単純明快だが、ゲーム好きな春香にとっては十分だった。

このゲームの特徴としては、リアルタイムで他のプレイヤーとコンタクト(会話)ができ、そして居場所も確認できる。

ゲーム画面は携帯とあり、小さいが、作りはなかなかのものだ。

マップに主人公のマーク――春香は主人公の名前を「ハル」にしていたため、マップには「ハル」と表示され、その上に小さな赤い点が表示されている。

これをキャラクターで表示しないのは、マップ上に複数のプレイヤーが表示された場合、処理落ちする可能性があるからだ。

その点、この方法なら、マップに複数のプレイヤーが表示されても、すぐわかり見やすい。

春香は微かに揺らされる中、必死に次の街へと向かっていた。

このゲームはファンタジーになっているが、途中でタイムスリップして、現代の世界に迷いこむストーリーになっている。

今ハルがいる所は現代の世界でいう学校の近くだった。
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