マー君(原作)
「フフフ、早く返事こないかな?」
このチャットという遊びは、相手の返答が予想できないことも、楽しみの一つである。
男はデスクの上に両肘をついて、パソコン画面を覗きこんで、返事が返ってくるのを待った。
その間、狭い部屋は物音一つ立てず、パソコンの起動音に満ちていた。
が、突然、ドアの外から足音が聞こえて来た。どうやら親が起きて来たようだ。
だが、構うことはない。
男はここ一年引きこもり生活をしており、親などいないに等しかった。
「糞親父が、いちいち起きんな」
小声で愚痴を漏らす。もう時刻は深夜を過ぎていた。
パソコンの右下に時間が表示されていたため、すぐにわかった。
それにしても、この時間に親が起きるとは珍しい。
男は不審に思い、近づいてくる足音に耳を澄ました。
どうやら足音はこっちに向ってくるようだ。
と、足音は急に止まった。
このチャットという遊びは、相手の返答が予想できないことも、楽しみの一つである。
男はデスクの上に両肘をついて、パソコン画面を覗きこんで、返事が返ってくるのを待った。
その間、狭い部屋は物音一つ立てず、パソコンの起動音に満ちていた。
が、突然、ドアの外から足音が聞こえて来た。どうやら親が起きて来たようだ。
だが、構うことはない。
男はここ一年引きこもり生活をしており、親などいないに等しかった。
「糞親父が、いちいち起きんな」
小声で愚痴を漏らす。もう時刻は深夜を過ぎていた。
パソコンの右下に時間が表示されていたため、すぐにわかった。
それにしても、この時間に親が起きるとは珍しい。
男は不審に思い、近づいてくる足音に耳を澄ました。
どうやら足音はこっちに向ってくるようだ。
と、足音は急に止まった。