マー君(原作)
エレベーターに乗れば何かしら音がするはずだが、ただ揺れるだけで何も聞こえない。
いや、JCOの者が話す嫌味だけはいやでも聞こえていた。
「お前は国家機密に手を出したんだ。お前が邪魔しなければ、日本は被害者のままでいられんだよ」
「何が被害者だ。隠蔽しているだけだろう」
エレベーターはまだ止まらない。ずっと降下しているようだが、まだ停止しないとなると、かなり地下に本部があるようだ。
雨達がうまくやってくれていれば、何も心配することはないのだが。
JCOの者は鼻で笑いながら成幸を馬鹿にした。
「隠蔽? 違うな。隠蔽するならテレビでマー君のことを取り上げるか?
マー君は意志を持つネットウィルス。発信源は突き止められない。
マー君がネット上を支配している限りな。奴は自分の本体の在りかを知られたくないんだよ」
ようやくエレベーターが止まり、成幸は腕を引かれるまままた歩き出した。
いや、JCOの者が話す嫌味だけはいやでも聞こえていた。
「お前は国家機密に手を出したんだ。お前が邪魔しなければ、日本は被害者のままでいられんだよ」
「何が被害者だ。隠蔽しているだけだろう」
エレベーターはまだ止まらない。ずっと降下しているようだが、まだ停止しないとなると、かなり地下に本部があるようだ。
雨達がうまくやってくれていれば、何も心配することはないのだが。
JCOの者は鼻で笑いながら成幸を馬鹿にした。
「隠蔽? 違うな。隠蔽するならテレビでマー君のことを取り上げるか?
マー君は意志を持つネットウィルス。発信源は突き止められない。
マー君がネット上を支配している限りな。奴は自分の本体の在りかを知られたくないんだよ」
ようやくエレベーターが止まり、成幸は腕を引かれるまままた歩き出した。