マー君(原作)
ハッカーほどではないが、それでも脅威に違いない。
彼らはただ自己の欲望を満たすために、気に食わないサイトを荒らす。主に、掲示板などがそうだが。
プロではサイトそのものを乗っ取ったり、サイトを消滅させたりもする。
言わば、ネット上のエネミー(敵)だ。その荒師がこの教壇に上がっている生首以外にもこの教室にいるという。
桂子はマウスを動かし、掲示板に書かれている書き込みを確かめた。
内容はやはりマー君に敵対するような内容で、「マー君は俺」「マー君キモイよ」「マー君消えろ」「死ね」「キモイ君」あまりにもひどい文に目をつぶりたくなる。
そう思っていると、テープからまた声が流れてきた。
「僕は神経質でね、細かいことも無視できないんだよ。例え、荒らしでも。僕を馬鹿にした奴はバラバラにしたくらい憎い。けど、そいつを殺すだけじゃあ納得いかない。
だから、こうして派手な舞台を容易してやった。もうこそこそする必要もない。僕の名を知らない者はいない。
そうだろ、坂井君」
その名前に聞き覚えがあった。桂子はとっさにもう一度後ろを振り向いた。そこにはさっきとは違った光景が広がっていた。
坂井と呼ばれた背の低い眼鏡を掛けた少年が脅えるようにしゃがみこんでいた。
彼らはただ自己の欲望を満たすために、気に食わないサイトを荒らす。主に、掲示板などがそうだが。
プロではサイトそのものを乗っ取ったり、サイトを消滅させたりもする。
言わば、ネット上のエネミー(敵)だ。その荒師がこの教壇に上がっている生首以外にもこの教室にいるという。
桂子はマウスを動かし、掲示板に書かれている書き込みを確かめた。
内容はやはりマー君に敵対するような内容で、「マー君は俺」「マー君キモイよ」「マー君消えろ」「死ね」「キモイ君」あまりにもひどい文に目をつぶりたくなる。
そう思っていると、テープからまた声が流れてきた。
「僕は神経質でね、細かいことも無視できないんだよ。例え、荒らしでも。僕を馬鹿にした奴はバラバラにしたくらい憎い。けど、そいつを殺すだけじゃあ納得いかない。
だから、こうして派手な舞台を容易してやった。もうこそこそする必要もない。僕の名を知らない者はいない。
そうだろ、坂井君」
その名前に聞き覚えがあった。桂子はとっさにもう一度後ろを振り向いた。そこにはさっきとは違った光景が広がっていた。
坂井と呼ばれた背の低い眼鏡を掛けた少年が脅えるようにしゃがみこんでいた。