マー君(原作)
<2>
カチカチカチカチ……
キーボードを叩く無機質な音が静かに響く。
薄暗い部屋でパソコンの明かりがぼうと怪しく光っている。
その明かりの前に座っているぼさぼさ頭をした上田良一は、デスクの上に陣取っているデスクトップに夢中で文字を入力していた。
今、パソコン画面にはチャットの画面が表示されている。
アツシ> なぁなぁ、これから皆で恐い話しない? こんな暑い夜は眠れないし。
アツシとは良一のことだ。
そして、皆とはこのチャットに参加している三人のことだ。
ここは限られた人しか入れることができないチャットで、今現在良一を含む四人が参加している。
パソコンに新しい文字が現れた。
広美> えー恐い話―、広美あんまり知らないよー。
この広美という良一の女友達が、このチャットを紹介してくれた。
本名は本田志保、大学でよく会う、自分好みの可愛い女だ。
ちなみに自分はかなりオタクっぽい。
服装はよれよれで流行遅れの物だ。
その上、体に余分な脂肪が付いていて、この上なく見た目がよくない。
カチカチカチカチ……
キーボードを叩く無機質な音が静かに響く。
薄暗い部屋でパソコンの明かりがぼうと怪しく光っている。
その明かりの前に座っているぼさぼさ頭をした上田良一は、デスクの上に陣取っているデスクトップに夢中で文字を入力していた。
今、パソコン画面にはチャットの画面が表示されている。
アツシ> なぁなぁ、これから皆で恐い話しない? こんな暑い夜は眠れないし。
アツシとは良一のことだ。
そして、皆とはこのチャットに参加している三人のことだ。
ここは限られた人しか入れることができないチャットで、今現在良一を含む四人が参加している。
パソコンに新しい文字が現れた。
広美> えー恐い話―、広美あんまり知らないよー。
この広美という良一の女友達が、このチャットを紹介してくれた。
本名は本田志保、大学でよく会う、自分好みの可愛い女だ。
ちなみに自分はかなりオタクっぽい。
服装はよれよれで流行遅れの物だ。
その上、体に余分な脂肪が付いていて、この上なく見た目がよくない。