HINEKURE~十二神将の巻~
いつの間にか優輝の額に手を当てる。優輝の体から力が抜けて、バタリと倒れる。
サタンが
「久しぶりやな~~。十三番目いや、スサノウオウ。」
優輝がゆっくりと体を起して
「久しぶりですね。サタン。」
優輝の額にⅩⅢの数字が浮かび上がる。サタンが
「まだ言わなくていいのかいな??」

「もう少ししたら話します。私は純粋に世界を見ていて欲しいですよ。」

「相変わらずやな~。でも、誤算やったな~。花鳥風月継承者がソイツの関係者ってのは??」

「大丈夫ですよ。霞桜がいますし。」

「で、どうするや??あんさんがいなくなるとアイツらこの世界ごと無くす気やで??」

「大丈夫ですよ。私かあの子がなるべく多くのヤツらを元の世界に送り返します。たぶんその後、創造神が……」
サタン
「そこであの子かいな??」

「ハイ。」

「…本当にあんさんは優しいやな。十三番目は神からも人間からも嫌われたってちゅうのに!!」

「ハハハ。私が選んだ道ですしね。それでは失礼します。」

「そうかい、じゃ~な!!」

と言って優輝はまた倒れる。
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