HINEKURE～十二神将の巻～

授業終了のチャイムが鳴る前
彩乃のよりかかっている木の上から、
「こんにちは、小さなお嬢ちゃん。」

その声の主は、その林の景色に映えるような白いワンピースで、彩乃より身長が高くキレイな顔立ちな緑の瞳と緑色の髪が普通の人間じゃないこと表す。
彩乃はさっきまで動揺を胸に押し詰めて、木の上にいる女性に向って
「誰??」
林から点々と零れる光がその女性に当たる度に空気が澄んでいくのが分かる、
「私は十二神将『Ⅹを司る植物界のニケル』。」
ニケルは優しい微笑むを見せて木からフワリと降りる。
ニケルが彩乃の前に立って
「貴方、恋してるでしょう??」
いきなり変なことを言い始めるニケル
「何のことだ??」
と言って、電撃を放つ。いきなり目の前に大きな葉っぱが電撃を防ぐ。
「隠しても無駄!!私は植物の声が聞けるの、だから人間の心なんかガラス細工のように筒抜けなの。」

「…それがなんだ。」

「好きな人の秘密知りたくない??」
と言っていきなり彩乃の前に移動して、霞の花に黄色い花の匂いを嗅がせる。
「何をした??」
体が痺れて上手く力が入らなくなった。
「痺れ薬よ。また邪魔されたくないからね。」