HINEKURE～十二神将の巻～

『知りません!!』
と陽さんが怒りながら言う。
（やっぱりまださっきの事怒ってのか。）
と頭を掻いて屋上の扉を開けて、階段を降りて行く。
陰が
『まぁ～、いいじゃねか～。テメ～はしっかりとした答えを見つけるだな。これは、お前が見つけなければならない物だ。』

『てか、いい加減教えろよ。十三番目の神が狙われている理由。も～知らないフリはなしだぞ。』
陰が
『………。』
陽さんが
『我が主はこの世界、いや人間を大切にしたいと思ったしか今は言えませんね。』

『人間を守ったってわけね～。人間か。陽さんの主も変わっているな。』
陰が
『ククク、テメ～も同じだ。』

『私は主とは認めていないですけどね。』
陽さんの言い方にはトゲがあった。
優輝は廊下に貼ってあった紙に目に入った。
〈スポーツ大会!!
毎年のように学校ナンバーワンの美男美女を決めます。投票よろしく。〉
（今年もやるのか～。めんどくせ～。）
スポーツ大会とは、この学校の恒例行事で、男女分かれて、バレー、バスケ、サッカーに分かれて二日間かけてやるというクソめんどくさい行事だ。
しかし、