HINEKURE~十二神将の巻~
優輝が
「テメ~助けた恩を仇で返しやがって!!」
侫歌が
「で、どうするの??つうか、一緒に住んでいるだからイチャイチャするの??今、真もいないしね~。」
優輝の顔が真っ赤になる
「………。」
侫歌が
「でも、霞はどうするの??」
優輝が
「なんで霞が出てくるだよ??つうか、アイツとはタダの幼馴染みだ!!一応彼氏のフリしてるだけだ!!」
とハッキリ言う。侫歌が
「でも、霞も見てたよ??」
小悪魔的な笑みを浮かべる。また優輝の顔が真っ赤に染まる。
「お前ら~な!!関係ないだろう。アイツは。」

(本当鈍い男だこと。まぁ~清明も鈍かったけど、この人は鈍すぎ!!)
侫歌はため息をついて
「私先に帰る。あなたはあの小さな彩乃でも待ってれば……」
と彩乃の席を指差す。鞄がまだあるってことはまだ学校にいるってことだ。
と考えている間に侫歌は目の前から居なくなった。
陰に
『待った方がいいのか??』
陰が
『ご自由に。ククク。』
陽さんが
『自分で決めなさい。』
優輝が頭をむちゃくちゃに掻いて考える。
そこに教室に入って来た彩乃が優輝を見つめていた。
優輝は声を震わせて
「ヤッ、やぁ~。」
彩乃が小さくうなずく。
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