HINEKURE~十二神将の巻~
陽さんの回りの白い光に包まれる。陽さんが呪文を唱え始める。
「我が光よ。
我が刃となり
我が盾となり
照らし続けよ。我が名は
光神
『光鎧(コウジュ)』。」
陽さんの体に白い光を放つ鎧を纏う。
彩乃が巨大な霊剣を振り落すが鎧に当たった瞬間雷が辺りに飛び散り、刀が消滅する。
陽さんが薙刀の刃を彩乃の首の前に止めて
「ただ大きくしたって無駄です。私は中に込めろと言ったのですから。」

陰が
「厳しいだろ。あの鎧を破るヤツなんってそうそういない。ククク。」
と笑う。



もう辺りは真っ黒だが、陽さんの放つ光や雷の光が二人の場所を自然と照らしていた。
陽さんが真面目な瞳を向けて
「そんな物ですか、雷門一族の長!!」

「まだ!!」
と言って後ろに飛んで距離をとる。
「雷波(ライハ)」
と言って電撃を飛ばす。
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