赤い糸の約束







それだけ伝えると俺は月華の元へと急いだ。



























そして、待っていたのは、



俺達が出合う前の『月華(ゲッカ)』と呼ばれていた頃のように冷め切っている月華だった…

















「月華…」


「藤堂組長、屯所へ戻りましょう」






他人行儀で話す月華の腕をとっさに捕まえる、が…



いつもなら頬を少し赤く染めるのに、


何の反応もなく、


瞳からは何の感情も読み取れなかつた…







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