赤い糸の約束
間抜けな顔が書かれた一番下に一言
『お幸せに』
二枚目の紙に書かれた一言と時刻
『お前等の幸せを願う』
『明日、日が昇る前』
みんなに愛される気がした。
それは私だけじゃないし、平助への愛とはまた違う形。
「ありがと、う――ッ」
今、彼の腕の中にいられるのは皆の愛の形のおかげ…
泣き続ける私の耳元で彼が囁く。
「愛してる」
交じり合う視線は逸らす事は出来ない。
優しい口付けは深くなっていった。
月華side*end