赤い糸の約束
月華side
提灯の火が揺れる目を開けると目の前には気持ちよさそうに眠る平助。
恥ずかしくなりながらも外をみるともう暗い。
離れたくない。
けど、仕方がない。
今以上の幸せをそう簡単に望んではいけない。
ずっと一緒にいたいなんて私のわがままだ。
それでも一緒になんて考える私は最低だと思う。
こうして本当はいけないのに土方さんは私に時間をくれた。
幸せも。
それなのに、なんて私は最低なんだろう…。
「月華…?」
目を擦りながら起き上がる平助。
外を見ると彼も眉を寄せる。
そしてはぁーと一息はくと私を抱き締めてくれた。
「離したくねぇー…」