赤い糸の約束
「初めまして、男子剣道部主将永倉 新一です」
永倉先輩が自己紹介をしているとバスから六人の人が降りてくる。
「初めまして、主将の土方 歳也だ」
「初めまして、副主将の沖田 総大」
「斉藤 一(イチ)」
「原田 左助」
「山崎 歩」
「藤堂 平助」
「えっ…?!」
最後の人の名を耳にして声を上げてしまった。
誠学園の人達は驚いたように私を見ていた。
恥ずかしくなり永倉先輩の背に隠れた。
でも、よく考えれば最後の人だけじゃない…
「その子は?たしか此処は女子剣道はなかったなずじゃぁ…」
「あぁ、はい…ほら挨拶しろ」
「は、初めましてッ遠藤 月華です」
微かに藤堂さんが反応したような気がする。
やはり彼はあの人の…?
「まぁ、今日は宜しく」
「「「「宜しくお願いします」」」」