赤い糸の約束





「うぅ…俺のおかず…」




あまりにその姿が可哀想で私は自分のお膳にある魚を平助のお膳にのせた。


平助は「え?」と言う顔で私を見てくるが私は「もぅお腹いっぱいなので食べて下さい」と言い近藤さんに一言声をかけて広間を出た。





廊下は何処か冷たく寂しい雰囲気を漂わせていた。





私はそのまま縁側に腰掛けた。



静かな夜に響く足音。


それは私に近づいてくる。



一定の速さは私の後ろで止まる。



「初めまして。私を監視していた監視方さん?」


「ふっ…さすが…と言うべきか?」


「調べたんだ」


「あぁ。」



私は普通のこの会話とはまったく関係のない感情がうまれてしまった。



「ねぇ、その性格やめてくれない?なんか…気持ち悪いんですけど」


「なんやて?!っていうかわいめっちゃ頑張ったのにもうバレてる?!」







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