赤い糸の約束
「遠藤…」
わいが細く呟くその言葉に島田はなんとも言えない顔で「確認しますか?」と言った。
そうだ、情報なんていくらでも書き換えられる。
だが、ここまでの情報が出ているのなら…
いや、俺は壬生浪士組の監視方や、ちゃんと確かめやんと、
「では、俺が確認してきますね」
「待て!」
島田がそう言い、歩きだそうとしたところをまた止める。
「わいが行く」
「分かりました」
島田も了解してくれたところで、わいも確認しにいきまひょか。
わいは来た道を逆に進んで月華所へ行った。
もし、本間に“遠藤”なら、いっぱい聞きたいことあるんやで?