赤い糸の約束






月華を見つけると縁側で座っていた


これも確認の一つとして俺は足音をたてずに近づいた。



そしてあの情報が正解のように月華は気付き、俺が調べたことにも気が付いた。



そして質問するがどの質問にも寂しそうに答える。



「でも、近藤さんに言いたいだろ?」


「言いたい、けど、駄目なんだよ」


「何でや」


「調べたんなら知ってるでしょ?
父と母、それに兄は…」



死んでしまったと言いたいんだろう。

でもその先の言葉を言いたくなくて、認めたくないかのような月華は口を結ぶ。


でも、俺が想像していた言葉とは全然違ぉた。


「私が殺した」


“殺した”


殺されたのではなく…






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