赤い糸の約束






拷問部屋の前に行くと戸を何度も叩く藤堂はんがいた



「土方さん!何かの勘違いだからっもうやめてくれ!!」


でも虚しいことに何も返ってこない


それでも藤堂はんは叩きつづけた


「藤堂はん…」


わいが声をかけると藤堂はんはわいに助けを求めるようにしがみついてきた


「山崎くん!キミはずっと月華を監視してたんでしょ?!だったら月華が悪い奴じゃないって知ってるだろ?!お願いだから土方さんを止めてよ!
でないとっ月華が死んじゃうよっ」


頬を濡らす藤堂はんをわいは初めてみた。



そんなに月華が大切なんや…


まぁ、わいもやけどな



「もちろんや!」



わいは藤堂はんを放すと戸をこれでもかっていうくらいの力で叩いた






< 51 / 312 >

この作品をシェア

pagetop