僕とお姫様の冒険戦記
「わ〜。今日もやってるなあ〜。」
「━━‥ポコタ班長!」
馬に乗った排除部隊が次々に城から
出ていくのを欠伸しながら
見つめていると、
俺が所属している班の班長を
努めている"ポコタ・インスタール"が
見張り台にやってきて
まじまじとその光景を見つめていた。
慌ててたた敬礼をするとポコタ班長は
「堅苦しいからいいよ〜」と言って
笑っていた。
流石、兵団の中で一番優しいと
評判があり有名な班長だけである。
ポコタ班長は隣にいた兵士から
首にかけていた望遠鏡を取り覗き込む。
その後ろ姿を見つめていると
ポコタ班長はこっちを向かず喋る。
「今日は、君たちに姫君の援護を頼もうかな。」
「「「━━‥了解。」」」