タイムカプセル
ナツメ
僕は夏目。夏目財閥の御曹司とみんなが僕の噂をするけど、その実権はあと数年もすれば兄のものになる。
だから僕にはあまり関係がない話なんだ。
それを知らずに近寄って来る女もいるけど、僕に興味があるんじゃなく、僕の後ろにあるもの(財力や権力)に惹かれているようだ。
僕はそんな女どもに興味はない。
ところで今日は10年前のタイムカプセルを掘り起こそうって話でアカシから誘われたんだ。
ほとんど強制だったけど。
僕とアカシの間には秘密があって、それをバラされたら困る…だから僕は彼女に従うしかないってだけ。
特にタイムカプセルに興味があるわけじゃないし、できることなら参加なんかしたくないって言うのが本音。
そしてあいつが来るかも知れないと思うと、背筋に鳥肌が立つ。
…と言ってるうちにあいつが僕を追い抜いて目の前をチョロチョロ走ってる。
「おい!僕の前をチョロチョロ走るな!目障りだ!」
こいつにだけは会いたくなかったのに…。
「お?ナツメ様のお坊っちゃまじゃねぇ〜か?お前何でチャリで俺に負けてんだよ?しかもお坊っちゃまがチャリって!」
ヨキは「クククッ」と笑った。
僕はこいつのこういう所が大嫌いだ。
デリカシーもなく野蛮でガサツ。
同じ人間とは思えない。
こいつだけは絶対に来るだろうと予測していたが、その通りだった。
「早く解放されるように祈ろう…」
心の中で呟いた。
だから僕にはあまり関係がない話なんだ。
それを知らずに近寄って来る女もいるけど、僕に興味があるんじゃなく、僕の後ろにあるもの(財力や権力)に惹かれているようだ。
僕はそんな女どもに興味はない。
ところで今日は10年前のタイムカプセルを掘り起こそうって話でアカシから誘われたんだ。
ほとんど強制だったけど。
僕とアカシの間には秘密があって、それをバラされたら困る…だから僕は彼女に従うしかないってだけ。
特にタイムカプセルに興味があるわけじゃないし、できることなら参加なんかしたくないって言うのが本音。
そしてあいつが来るかも知れないと思うと、背筋に鳥肌が立つ。
…と言ってるうちにあいつが僕を追い抜いて目の前をチョロチョロ走ってる。
「おい!僕の前をチョロチョロ走るな!目障りだ!」
こいつにだけは会いたくなかったのに…。
「お?ナツメ様のお坊っちゃまじゃねぇ〜か?お前何でチャリで俺に負けてんだよ?しかもお坊っちゃまがチャリって!」
ヨキは「クククッ」と笑った。
僕はこいつのこういう所が大嫌いだ。
デリカシーもなく野蛮でガサツ。
同じ人間とは思えない。
こいつだけは絶対に来るだろうと予測していたが、その通りだった。
「早く解放されるように祈ろう…」
心の中で呟いた。