お嬢様、愛してます。
chap♯1 初めまして、お嬢様
チュンッ・・・チュンッ・・・
小鳥の鳴き声とともに、窓から注がれる眩しい太陽の光が私の目を覚ます。
一度目は開けたものの、眠気に勝てずまた、目を閉じた。
あと少し・・・
あと少しだけ・・・
「――――壌様・・・」
誰よ、私を眠りから覚まそうとするのは・・・
「おはようございます、お嬢様」
まだ重たい目をもう一度開けてみると、そこには爽やかスマイルの王子様。
顔をギリギリまで近づけてきて、今にもキスしちゃいそう。
これも、夢・・・?
「お嬢様、あと1分で遅刻でございます」
じゃなかったーーーーー!!!!!