お嬢様、愛してます。
chap♯1 初めまして、お嬢様



チュンッ・・・チュンッ・・・


小鳥の鳴き声とともに、窓から注がれる眩しい太陽の光が私の目を覚ます。

一度目は開けたものの、眠気に勝てずまた、目を閉じた。


あと少し・・・

あと少しだけ・・・



「――――壌様・・・」



誰よ、私を眠りから覚まそうとするのは・・・



「おはようございます、お嬢様」



まだ重たい目をもう一度開けてみると、そこには爽やかスマイルの王子様。

顔をギリギリまで近づけてきて、今にもキスしちゃいそう。

これも、夢・・・?



「お嬢様、あと1分で遅刻でございます」



じゃなかったーーーーー!!!!!



< 1 / 8 >

この作品をシェア

pagetop