星に願いを
「香織…!香織…ごめん…本当に…本当にごめん…。」
耳元で聞こえる優士の声。
微かに震えていた。
何もかもが、懐かしい。
「俺…怖くて…。
俺がそばにいることで香織を傷つけてしまうことが…怖くて…。」
震えながら話す優士。
「初めて…誰かのことを本気で好きになった。
…香織のことを本気で好きになった。
なのに…俺には自信がなくて…香織を幸せにできるか…。
不安で…。」
「だから…あんなことした…。あんな最低なことした。
ごめん…。」
必死に謝ってくる優士。
「…大丈夫だよ。優士。
私は…優士のこと信じてたから…。」
――“運命の人”って。