指先から、アイ。










――――授業中、いつものように背中に書いてきた水城くん。






「――――何?」

「え?」


「マイマイシテルって。そう書いたでしょ?カタツムリでも繁殖してるの?」

「…―――ああ、そう。あの中庭のところでね」

「うわ、気持ち悪…教えてくれてありがとう」







そんな会話が思い出される。



あれは、本当はきっと。








『マイ、アイシテル』






―――――舞衣【まい】、愛してる







-END-



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