Ending Note
「うわぁ……すごい。すごすぎる」
――12月。
クリスマスカラーの街並み。
裕貴先輩と付き合い始めて半年とちょっと。
付き合いは順調に続いている。
最初は平川さんのことで悶々としていたあたしだったけれど……。
“平川なら新しい男できたみたいだぞ”
加古川先輩の情報で、平川さんは夏休み前に新しい彼氏ができたようだった。
ずっと気にしていたあたしに、加古川先輩はニカッと笑って言った。
“気にしすぎ。平川、未練がましいキャラじゃないから”
その言葉に救われた。