Ending Note
叫ぶようにして訴えると、パパと虎太郎が食事を中断してこちらにやって来る。
「ちょ、これ……ヤバイだろ」
絶句したように虎太郎は言う。
パパは、ママの異常に浮腫んだ足を摩りながら「なんでこんなに……」と心配している。
「本当にダイエットなの!? 食欲がないとか、そういうのじゃなくて?」
「……食欲……どうだろ? たぶん、ダイエットで胃が小さくなったんじゃないかな」
「パパ、明日、朝一でママを病院に連れて行って!」
タイミングのいいことに、パパは明日が休みだ。
本当ならあたしも行きたいけれど、いかんせん明日は平日。学校がある。
「分かった。蛍子、明日、病院に行こう」
「もう、大げさなんだから。浮腫みくらいで。マッサージ続けていれば、こんなもんすぐに治るわよ」
「パパ、引きずってでも連れて行ってよ?」
「あぁ。まかせとけ」
マッサージどうこうの問題じゃない。
明らかに、ママの体のどこかがおかしい――………