Ending Note
それから1週間。
ママの入院生活は続いて、パパは会社帰りに病院に寄ってから帰ってくる日々。
あたしと虎太郎が病院に顔を出そうかと話していると、パパから
“検査でママも疲れているみたいだから”
と、やんわりと止められた。
検査って、そんなに続くものなの?
もう1週間。まだ分からないの?
あたしも虎太郎もじっと待っていたけれど次第に苛立ってきて。
今日こそは何が何でもパパに問い詰めよう、と決心したのは、ママが入院してからちょうど2週間が過ぎてからだった。
「千春、虎太郎。ちょっといいか?」
夕食のあと、話を切り出そうとしたあたしたちより先に、パパの方があたしたちを呼び出した。
「……そこに座りなさい」
促されて、あたしたちはソファに並んで座る。
「……お母さんのことで話がある」