Ending Note


「……知り合いっていうか……、小学校と中学校が同じだっただけで……」


「でもなんで、そんなこと突然聞くわけ?」



しどろもどろで弁解するあたしを庇うかのように、奈瑠美が口をはさむ。



「あ! ちがうちがう、そうじゃなくて、呼んでるんだけど!」



ほら、と言って、その子が指をさした先を見ると、裕貴先輩と、先輩といつも一緒にいるサッカー部の加古川先輩がいた。



「なんでいるの!?」



突然の展開に、奈瑠美がひどく驚いた声を上げる。



「いや、それはあたしのセリフだし」



突っ込みを入れながらも、呼び出しを受けた理由を懸命に考えてみる。



< 32 / 301 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop