Ending Note


「そういえば……、小学校から同じじゃなかったっけ?」



なにこの予想外な展開は。



胸がドキドキして、「はい」と上ずった声で答えることしかできない。



「あーやっぱり。見たことあるって、ずっとモヤモヤしてたんだよな」



あたしは裕貴先輩のこと、ずっと知っていました。


そう言おうとしたけれど止めておいた。

バカ正直に言ってしまったら、さっき裕貴先輩が言った“2人きりにしようとした”という疑惑が事実になってしまうから。



それこそ裕貴先輩に嫌われてしまう。



「すげーな。高校まで一緒って」



……それは、あたしがあなたを追いかけたからです。



< 60 / 301 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop