不条理な恋 理不尽な愛 (ベリカ版)【完】
14
…観念
窓越しに眺める景色は、もう暗闇が広がっていて、
あちこちにネオンが輝いている。
いつの間にか日が暮れてしまった…
結局私に選択肢はなく、泊まることを承諾せざるおえなかった。
夕食はルームサービスを頼み、部屋で二人きりの食事をした。
どうしていいのかわからない私は、何も話せないまま、
とりあえず目先の食べ物を口に中に入れ続けた。
食後に飲み物が運ばれてくる。
テーブルに置かれたコーヒーと、ティーサーバーとカップ。
手を伸ばそうとすると、彼は砂糖を2本私の前に突き出す。
その行為に目を見開きながら一瞬躊躇してから、
それを震える手で受け取った。
彼は、それを見届けてから、突然コーヒーカップを自分の方に引き寄せ
何もいれずにカップに口をつけ、一気に飲み干す。
あの頃と本当に何も変わらない…
いつも思っていた。コーヒーはビールではないんですけどと。
でもその不自然な彼のしぐさに微笑む自分。
私は、サーバーから紅茶を注ぎ、さっきもらった2本の砂糖を一気に開け
2本同時に入れる。
紅茶に砂糖が入り、ゆっくりとスプーンで掻き回すと、段々溶けていく。
二人で食事をしたら、必ずコーヒーの彼と紅茶の私。
彼に取ってもらった砂糖を入れた紅茶は…
いつもより少ししょっぱかった。
あちこちにネオンが輝いている。
いつの間にか日が暮れてしまった…
結局私に選択肢はなく、泊まることを承諾せざるおえなかった。
夕食はルームサービスを頼み、部屋で二人きりの食事をした。
どうしていいのかわからない私は、何も話せないまま、
とりあえず目先の食べ物を口に中に入れ続けた。
食後に飲み物が運ばれてくる。
テーブルに置かれたコーヒーと、ティーサーバーとカップ。
手を伸ばそうとすると、彼は砂糖を2本私の前に突き出す。
その行為に目を見開きながら一瞬躊躇してから、
それを震える手で受け取った。
彼は、それを見届けてから、突然コーヒーカップを自分の方に引き寄せ
何もいれずにカップに口をつけ、一気に飲み干す。
あの頃と本当に何も変わらない…
いつも思っていた。コーヒーはビールではないんですけどと。
でもその不自然な彼のしぐさに微笑む自分。
私は、サーバーから紅茶を注ぎ、さっきもらった2本の砂糖を一気に開け
2本同時に入れる。
紅茶に砂糖が入り、ゆっくりとスプーンで掻き回すと、段々溶けていく。
二人で食事をしたら、必ずコーヒーの彼と紅茶の私。
彼に取ってもらった砂糖を入れた紅茶は…
いつもより少ししょっぱかった。