不条理な恋 理不尽な愛 (ベリカ版)【完】
15
…失踪
どうもいつの間にか気を失っていたらしい…
重たい瞼を持ち上げる。躰が重くてだるかった。
ココがどこで今何時頃かも、何もわからなくなっていた…
ふわふわとした感覚に身を任せて、漂うようにしばらくそのままにしていた。
眞人との久々の触れ合いは、心地よくて…
それでいて刺激的だった。
何度も波が訪れ、その度に必死に彼にしがみついた。
最後の大きな波の時、私の躰は震えが止まらず、背中が大きくのけぞった。
愛されることの喜びを心と躰でめいっぱい感じ、
何もかもが爆発して粉々に砕け散ってしまいそうだった。
とめどなくやってくるものをこらえようとして、零れる涙。
視界が一瞬にして白い世界になり、自分の何もかもが壊れて
全てがなくなってしまうような、彼と何もかも溶けあって混じり合うような感覚…
その未知の感覚にすべての意識をさらわれてしまったのだろうか…
こんな快感…
知らなかった。
今までのものが色あせて見え、
私は今まで何を知っていたのだろうかと思った。
大希さんとの触れ合いは、お互いを慈しむような関係だった。
長年馴染んだ肌は心地よく、彼は私に色々教えてくれた。
だからそれなりの経験もあると思っていた。子どもだって産んでいる。
重たい瞼を持ち上げる。躰が重くてだるかった。
ココがどこで今何時頃かも、何もわからなくなっていた…
ふわふわとした感覚に身を任せて、漂うようにしばらくそのままにしていた。
眞人との久々の触れ合いは、心地よくて…
それでいて刺激的だった。
何度も波が訪れ、その度に必死に彼にしがみついた。
最後の大きな波の時、私の躰は震えが止まらず、背中が大きくのけぞった。
愛されることの喜びを心と躰でめいっぱい感じ、
何もかもが爆発して粉々に砕け散ってしまいそうだった。
とめどなくやってくるものをこらえようとして、零れる涙。
視界が一瞬にして白い世界になり、自分の何もかもが壊れて
全てがなくなってしまうような、彼と何もかも溶けあって混じり合うような感覚…
その未知の感覚にすべての意識をさらわれてしまったのだろうか…
こんな快感…
知らなかった。
今までのものが色あせて見え、
私は今まで何を知っていたのだろうかと思った。
大希さんとの触れ合いは、お互いを慈しむような関係だった。
長年馴染んだ肌は心地よく、彼は私に色々教えてくれた。
だからそれなりの経験もあると思っていた。子どもだって産んでいる。