不条理な恋 理不尽な愛 (ベリカ版)【完】
6
…傾聴
私は50代くらいの女性に導かれて、小さな個室に入った。
「こんにちわ。先生お久しぶりです」
私が頭を下げる。
「天気の悪い中よくお越しくださいました。
どうぞ荷物はここで…」
と荷物入れをさりげなくこちらに勧めて、
「そちらの椅子にお座りください」
そして相手も私と向い合せた椅子に腰かける。
「この頃、いかがお過ごしですか?」
私はこの女性に会うだけでいつも癒された感じがする。
会えると思っただけで、少し元気になる。
精神的に参っているとき、私は一時期心療内科の門を叩いた。
しばらく通院して、服薬もした。
それと同時にカウンセリングも勧められ、薬物療法と精神療法の両方で
徐々に落ち着いて行った。
そこでの通院が終わるときに先生から、
「よろしかったら、今カウンセリングしている先生は個人でもされているので
ご紹介しましょうか?」
と言われ、そのまま今に至る…
この先生は私にとっては姉のような存在で、最初から何でも話すことができた。
表面上は丁寧な口調と物腰、物静かで穏やかに見える。
だが、鋭い洞察力と直観力を持っておられ、
情熱的な一面もあり、なぜか私の事を見抜いてしまう…
なにより、感覚や感性を共有できるフィーリングのあうカウンセラーだった。
「こんにちわ。先生お久しぶりです」
私が頭を下げる。
「天気の悪い中よくお越しくださいました。
どうぞ荷物はここで…」
と荷物入れをさりげなくこちらに勧めて、
「そちらの椅子にお座りください」
そして相手も私と向い合せた椅子に腰かける。
「この頃、いかがお過ごしですか?」
私はこの女性に会うだけでいつも癒された感じがする。
会えると思っただけで、少し元気になる。
精神的に参っているとき、私は一時期心療内科の門を叩いた。
しばらく通院して、服薬もした。
それと同時にカウンセリングも勧められ、薬物療法と精神療法の両方で
徐々に落ち着いて行った。
そこでの通院が終わるときに先生から、
「よろしかったら、今カウンセリングしている先生は個人でもされているので
ご紹介しましょうか?」
と言われ、そのまま今に至る…
この先生は私にとっては姉のような存在で、最初から何でも話すことができた。
表面上は丁寧な口調と物腰、物静かで穏やかに見える。
だが、鋭い洞察力と直観力を持っておられ、
情熱的な一面もあり、なぜか私の事を見抜いてしまう…
なにより、感覚や感性を共有できるフィーリングのあうカウンセラーだった。