不条理な恋 理不尽な愛 (ベリカ版)【完】
…慕情
大希さんに抱きしめられると安心する。
ふわっと柔らかな温もりに包まれると癒される。
頭を撫でられると、穏やかで幸せな気持ちが充ちてくる。
だから今でも私は事ある毎に大希さんに抱擁を求めてしまう。
撫でで欲しいと懇願する。
大希さんはいつもそれに応え続けてくれた。
そうやって暖かさに包まれながら、
明日の、これからの生き抜く何かをもらっているようだから…
あの時もそうだった。
あの事件があってから私は男性に対して恐怖心しか持てなくなった。
男性ばかりか、人間全てが怖くなった。
外に出ることもできなくなり、転がり込んだ大希さんの部屋で
毎日毎日寝て起きて泣いて放心しての繰り返し。
そんな中、大希さんはただ私をなだめ、そばに居続けてくれた。
その時彼は、それまで勤めていた会社まで辞め、ずっと私と一緒に居てくれた…
そして私が心を開くのを待って、癒してくれたのは
同じ人間で男性の大希さんだった。
最初からそう。ずっと私のそばにいて、どんな時も、本当にどんな時も
私を見守ってくれていた。
『ずっと傍にいて抱きしめててやる』
と言えば本当にそうしてしまう。
彼はそういう人だ。私の、家族のためには骨身を惜しまない。
ふわっと柔らかな温もりに包まれると癒される。
頭を撫でられると、穏やかで幸せな気持ちが充ちてくる。
だから今でも私は事ある毎に大希さんに抱擁を求めてしまう。
撫でで欲しいと懇願する。
大希さんはいつもそれに応え続けてくれた。
そうやって暖かさに包まれながら、
明日の、これからの生き抜く何かをもらっているようだから…
あの時もそうだった。
あの事件があってから私は男性に対して恐怖心しか持てなくなった。
男性ばかりか、人間全てが怖くなった。
外に出ることもできなくなり、転がり込んだ大希さんの部屋で
毎日毎日寝て起きて泣いて放心しての繰り返し。
そんな中、大希さんはただ私をなだめ、そばに居続けてくれた。
その時彼は、それまで勤めていた会社まで辞め、ずっと私と一緒に居てくれた…
そして私が心を開くのを待って、癒してくれたのは
同じ人間で男性の大希さんだった。
最初からそう。ずっと私のそばにいて、どんな時も、本当にどんな時も
私を見守ってくれていた。
『ずっと傍にいて抱きしめててやる』
と言えば本当にそうしてしまう。
彼はそういう人だ。私の、家族のためには骨身を惜しまない。