不条理な恋 理不尽な愛 (ベリカ版)【完】
「確かにそんな方法もあるよね…」
「おまえならもちろん知ってるよな?」
「うん。でもね。もう少し、もう少しだけ頑張ってみてから
そういうことは考えてみたい…」
「当然の返事だな。ただ、俺は無茶苦茶なことをしてほしくないだけ。
人生には色んな横道や回り道があっていいんだよ。
まっすぐ突き通すだけが能じゃない。
現状を把握して、何が最良かを選んでいけばいい。
お前だけが全てを背負って苦しむことじゃないだろう?
いろいろ調べて、知って、考えて、頑張って、それで焦らず
一緒に選んでいけばいい。
子どもについては俺にも口を出す権利はあるはずだろう?
二人で育んでいくものなんだから…」
「確かに、一人でどうのこうのって自分勝手だね。
時間はないけど、焦ってもいい結果は出ないし。
私も、とにかくまずは体を元気にするようにするね。
いろいろ考えてくれて…
本当にありがとう」
私は本当にそう思った。
ただし、心の奥底には誰にも言えない扱いの困る爆弾を秘め…
どこか釈然としない気持ちを抱えたままだった。
普段は勘のいい彼だが、私が何かを隠していることには、
その時なぜか運よく気づくことはなかった。
「おまえならもちろん知ってるよな?」
「うん。でもね。もう少し、もう少しだけ頑張ってみてから
そういうことは考えてみたい…」
「当然の返事だな。ただ、俺は無茶苦茶なことをしてほしくないだけ。
人生には色んな横道や回り道があっていいんだよ。
まっすぐ突き通すだけが能じゃない。
現状を把握して、何が最良かを選んでいけばいい。
お前だけが全てを背負って苦しむことじゃないだろう?
いろいろ調べて、知って、考えて、頑張って、それで焦らず
一緒に選んでいけばいい。
子どもについては俺にも口を出す権利はあるはずだろう?
二人で育んでいくものなんだから…」
「確かに、一人でどうのこうのって自分勝手だね。
時間はないけど、焦ってもいい結果は出ないし。
私も、とにかくまずは体を元気にするようにするね。
いろいろ考えてくれて…
本当にありがとう」
私は本当にそう思った。
ただし、心の奥底には誰にも言えない扱いの困る爆弾を秘め…
どこか釈然としない気持ちを抱えたままだった。
普段は勘のいい彼だが、私が何かを隠していることには、
その時なぜか運よく気づくことはなかった。