消えた同級生【玩具の女編】
あいつはこの写真を何年もとっていてくれていた。

知らなかった…どんな気持ちで蒼湖は写真を見ていたんだろう…

…遅すぎた

自分の自己中な過ちが胸を突き刺す

もっと信じれば…もっと話していれば…

後悔ばかりが襲う





先生が職員会議の日、俺は選挙管理委員に選ばれ、社会科室に行くのが遅くなった。

蒼湖が一人で待ってる!

部屋に着くと蒼湖はソファでうたた寝をしていた

…なんだ、焦った…

俺は横の椅子に座り黙って蒼湖の寝顔を眺めていた

だけど段々眺めているのが物足りなくなって来た…

キスしたい…

あんまりに可愛い寝顔に俺は欲が出てきた

ちょっとだけ…

俺はドキドキしながら顔を近づけ、そっと蒼湖の唇に触れた…

パッと離れたけど超気持ちが良かったので、こっそりもう一度キスをした。

俺のファーストキス

甘い思い出。だけど…甘くない事件がやってくる…

あの日が無ければよかったと思うほどの…
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