消えた同級生【玩具の女編】
「はあ?」

まさか、あの二人が…

「僕見たんだ。屋上から……如月さんが服を脱ぐところ。」

「嘘だ…そんな訳…」

「じゃあ確かめてみればいい…こっそりなら見れるかもよ?」




俺は慌てて走りだし、社会科室の前に着く

息を殺しながらドアに手をかけた



俺は知っていた。

最近蒼湖はよそよそしい…

俺と話すより先生とばかり話しているし、あんまり俺と目を合わせない。

蒼湖は……



先生の事が好きなんだって……



でもだからって、まさか学校で…俺がいないときに俺をのけ者にして…ソンナコト…

ソンナコト、二人がする訳無い!!

絶対二人は俺を裏切らない!!

そう信じて、俺は息を殺して準備室を進む

大丈夫だ…二人はそんな…

俺の好きな二人は…

俺を裏切らない



そういい聞かせながら、わずか数センチ扉を開いた。

しかし、俺は驚愕の瞬間を目撃してしまう…

裸の蒼湖と、その背中に顔を埋める先生―
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