消えた同級生【玩具の女編】
「悪かったな…これからは気をつけるよ…避妊もする…」

蒼湖が驚いた顔をしていた。

目の前のお前が、いなくなるなんて考えられない…

死ぬことになるかもしれないなんて…

俺のせいで

俺の勝手な欲望のせいで死ぬかもしれないなんて

「俺にはお前が、1番大事だから」

そう、子供なんていらない。

家族もいらない。

蒼湖一人いればいい…

正直な気持ちは蒼湖に伝わった。

蒼湖は微笑んで俺と手を繋ぐ。

俺を受け入れた…



優しくしよう、大切にしよう…

俺は蒼湖を愛している

ずっと一緒にいたいから

18歳になるその時まで、愛し合えるまで…

誰よりも努力しよう






家に帰りしばらくして、そんな決心が鈍る事件が起こる…





蒼湖の母親が帰国する



夏休みで一週間…帰ってくる事になり、バレないようにと二日前から蒼湖が家に帰ることになった…

しばらく会えなくなる…









「もしもし…」

「よう…」

「どうしたの?」

「飯食ったか?」

クスッと笑い声がした。
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