消えた同級生【玩具の女編】
ジグザグにチャリをこいで、くだらない話をしながら蒼湖を家まで送る。
時間は真夜中。
「おやすみ」
「おやすみ、母ちゃんと楽しめよ」
「ありがとう…」
手を振る蒼湖
寂しい…でも本当のカップルはこうなんだ
俺達は特殊過ぎる…
それでも蒼湖がデートに付き合ってくれるのが嬉しかった。
少しでも心を許してくれると信じていた。
俺を
…殺したいほど憎んでいたと聞くまでは…
あの日
何度も殺そうと思い描いていたと聞くあの時まで
俺は幸せだった…
幸せだったよ、蒼湖…
望んだものは自分の幸せだった…
だから壊した
今なら先生も、瑠璃も、医者の言った言葉が理解できる…
だから失った
1番大切なものを…
俺が殺した
時間は真夜中。
「おやすみ」
「おやすみ、母ちゃんと楽しめよ」
「ありがとう…」
手を振る蒼湖
寂しい…でも本当のカップルはこうなんだ
俺達は特殊過ぎる…
それでも蒼湖がデートに付き合ってくれるのが嬉しかった。
少しでも心を許してくれると信じていた。
俺を
…殺したいほど憎んでいたと聞くまでは…
あの日
何度も殺そうと思い描いていたと聞くあの時まで
俺は幸せだった…
幸せだったよ、蒼湖…
望んだものは自分の幸せだった…
だから壊した
今なら先生も、瑠璃も、医者の言った言葉が理解できる…
だから失った
1番大切なものを…
俺が殺した