消えた同級生【玩具の女編】
「ごちそうさまでした…」
「お前、明日から俺に関わるなよ…」
「え?何で!?せっかく…」
「お前俺の話、聞いただろ?俺に関わると死ぬかもしれないんだぞ!?俺はお前を守れない。だから関わるな」
私のために…?
「…わかった…、その代わり、何かわかったら教えるから、寒河江も教えてくれる?」
「…何かわかったらな…」
「うん。」
外はすっかり雨が上がっていた。
「じゃあ、私こっちだから…」
「ああ、じゃあな…」
寒河江は反対側に歩いて人込みに消えそうだった。
「寒河江!」
私はつい呼び止めてしまった。
寒河江は振り向いた。
「蒼湖は、それでもあなたの事好きだったと思うよ!」
…そんなわけねえだろ…
そんな表情を見せたが、軽く笑って片手を上げて帰って行った。
私は寒河江の後ろ姿が見えなくなるまで見つめる。
なんだろう…涙が出て来る…
寒河江が可哀相で…
人の愛し方のわからない不器用な寒河江
ただ…好きだっただけなのに…
同情?わからない…
でも…暗闇から助けてあげたい
寒河江も…蒼湖も…
「お前、明日から俺に関わるなよ…」
「え?何で!?せっかく…」
「お前俺の話、聞いただろ?俺に関わると死ぬかもしれないんだぞ!?俺はお前を守れない。だから関わるな」
私のために…?
「…わかった…、その代わり、何かわかったら教えるから、寒河江も教えてくれる?」
「…何かわかったらな…」
「うん。」
外はすっかり雨が上がっていた。
「じゃあ、私こっちだから…」
「ああ、じゃあな…」
寒河江は反対側に歩いて人込みに消えそうだった。
「寒河江!」
私はつい呼び止めてしまった。
寒河江は振り向いた。
「蒼湖は、それでもあなたの事好きだったと思うよ!」
…そんなわけねえだろ…
そんな表情を見せたが、軽く笑って片手を上げて帰って行った。
私は寒河江の後ろ姿が見えなくなるまで見つめる。
なんだろう…涙が出て来る…
寒河江が可哀相で…
人の愛し方のわからない不器用な寒河江
ただ…好きだっただけなのに…
同情?わからない…
でも…暗闇から助けてあげたい
寒河江も…蒼湖も…