消えた同級生【玩具の女編】
中は西日が当たって暖かい…
私は窓から夕日を眺めた。
外はこんなに綺麗なのに…
私は反対側を向いて、たくさん並んだ本棚を見回した。
細長い6畳ほどの部屋に大きな本棚ラックが両脇と真ん中に。講師用の机に椅子、そして長いソファ…
私はぐるりと一周しながら部屋を眺めた。
本をひとつひとつ見ていると、足元の見落としがちな場所にノートが並んでいた。
そのノートには『授業計画』と書いてある
日付は私が中学一年の時のものだ。
内容は歴史…多分…
字が繊細で、すごくキレイ……
そこには飛鳥時代から平安時代の事が書かれている丁寧なノート…
なんだろう…右はじに小さく枠で囲ってあって、それが全部のページにある。
…北嵯峨の貴族、富士の君、僧侶…落飾の天子?
なんかの物語かな…
私はノートを戻し、違う本を手に取って見たり、先生の机を漁ってみたりした。
特に何もないか…
今日はやめておこう、蒼湖の事を粗探ししてるような気がして、何だか悪い感じがした。
きちんと鍵をかけて出る時、蒼湖の幽霊はもう出なかった。
私は窓から夕日を眺めた。
外はこんなに綺麗なのに…
私は反対側を向いて、たくさん並んだ本棚を見回した。
細長い6畳ほどの部屋に大きな本棚ラックが両脇と真ん中に。講師用の机に椅子、そして長いソファ…
私はぐるりと一周しながら部屋を眺めた。
本をひとつひとつ見ていると、足元の見落としがちな場所にノートが並んでいた。
そのノートには『授業計画』と書いてある
日付は私が中学一年の時のものだ。
内容は歴史…多分…
字が繊細で、すごくキレイ……
そこには飛鳥時代から平安時代の事が書かれている丁寧なノート…
なんだろう…右はじに小さく枠で囲ってあって、それが全部のページにある。
…北嵯峨の貴族、富士の君、僧侶…落飾の天子?
なんかの物語かな…
私はノートを戻し、違う本を手に取って見たり、先生の机を漁ってみたりした。
特に何もないか…
今日はやめておこう、蒼湖の事を粗探ししてるような気がして、何だか悪い感じがした。
きちんと鍵をかけて出る時、蒼湖の幽霊はもう出なかった。