消えた同級生【玩具の女編】
でもこの人は本当の事を知らない。寒河江が別れ話をして、自殺したと思ってるんだろう…

「きっと…誰も悪くない…」

「え?」

「恋愛だもん…傷付いたり傷付けられたりなんて当たり前の事だと思う…」

「…そう…」

「二人にしかわからないことでしょ?」

「そ、そうだね…」

私はニコッと笑って、その場を立ち去った。

二人にしかわからないこと…私はそれを聞いてしまった。

だから寒河江を責めたくないし、責められるのを聞きたくなかった。







寒河江…
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