消えた同級生【玩具の女編】
「取り憑かれたのは私かも。…蒼湖の幽霊に会ったの…そしたら捕まってるって…大きな組織に…」

太門さんが固まった…

そして数分後、爆笑し始めた。

「ばかか?幽霊が…幽霊がどうやって捕まるんだよ!組織って、それを聞けよ!」

太門さんは大爆笑…

「もういい!!」

バカ!寒河江は真剣に聞いてくれたのに…

私は立ち上がって部屋に入る瞬間、太門さんが「辛ーー!!」っていうのが聞こえたけど、あえて無視してドアを閉めた。

次に会えたら、組織について聞こう…

私は湿っぽいベットに座り、少し考え込んだ。










私と寒河江は学校で一切話さなかった。

私はしばらく色々動いたけど、何も進展する事なく梅雨になる。

次第に私には友達も増え、楽しい時間を過ごすようになって来た。

「上野さん!」

「あ、山谷君…」

この人とも色々話すようになり、仲良くなってきていた。

「この本、読みたいって言ってたよね?」

「ありがとう!これ、結構論文に使われるんだー」
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