消えた同級生【玩具の女編】
「うん、男子からね。中一の秋くらいに、社会の先生と付き合ってるとか色々ありもしない事言われて。」

「先生と?」

「そう、でもその噂のせいで、その先生が…」

その時突然刺すような強い視線を感じて、碧依は振り返った。

しかし、そこには誰もいない…



何?今の…、殺気?



「どうしたの?」

「あ、なんか誰かに見られた気がして…。寒気が…」

思わず肩をさする

「寒河江じゃない?」

「さがえ?」

「同じクラスで、背が高い奴なんだけど、蒼湖をいじめてた張本人だよ!」

!!!!


「……もしかしてその人、真ん中くらいに座ってた?」

「そう!そしてあの事件の唯一の目撃者で当事者!」

あの人が!?蒼湖をいじめてた?

「え?だってあの人、蒼湖の彼氏だったんじゃないの?いじめてたって??」

やばい、頭が混乱して来る…



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