消えた同級生【玩具の女編】
寒河江は私が読んでいたノートを覗く。

近付いたその瞬間、私の心臓が大きく揺れた

「こ、ここ。天子の愛の告白を断った。自分には想う人がいるからって…」

「そうか女か…」

真剣に考え込む寒河江を横目に見ながら、私はドキドキしていた…

きっと顔が整い過ぎてるからなんだ…

……きっとそうだ


私は再びノートに目を落とした




何故だろう……私はふと淑ちゃんの事を思い出した。

もしかしたら、天子は淑ちゃんなんじゃないかって…

私達に何か言えない事情があって、それを相談してるうちに、先生を好きになった…

わからないけど…








ふと…そう思った。
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