消えた同級生【玩具の女編】
結局、天子の正体や、先生の自殺の有力情報はわからないまま夏休みに入った…
私には重くのしかかる問題がある…
それは…あの手紙…
明らかに私に対しての攻撃だ…
山谷君を使って私を攻撃させた。
敵は知っていた。
山谷君の奥の欲望…
彼はきっと寒河江が蒼湖にした事を羨ましく感じたんだ…蒼湖を軽蔑しながらも…
そして私が現れた…
敵は…私の側で情報を握っている…
そして敵は私に恨みを持っているに違いない…
でも何故?
私が何をしたと?
恨みを買う程、まだそんなに学校にはいないのに…
ふとまた淑ちゃんが浮かんだ…
淑ちゃんが寒河江を好きだったら?
私も蒼湖も邪魔になる…
でも先生を殺す動機がない…
それに天子の可能性だって否めない…
…私なに考えてるんだろう…
私は淑ちゃんの事が大好きだ
ミーハーなところもあるけど、優しいし面白いし、私や蒼湖の事を考えてくれてる…疑いたいわけじゃない!